古い布
2月12日(日曜日)
今日、お店は定休日
スタッフも全員休日なので、1人だけの時間を楽しみます。
平日は慌ただしく時間が流れていきますが、今日だけはゆっくりと
普段出来ない夢想の時間を過ごさせてください・・・・と誰にお願いするわけでもありませんが
ふとお店にある古布を手にとると、とても柔らかくて随分昔の生地だな〜と少し力をいれて
引っ張ると びりびりと簡単に裂けてしまいました
木綿でしたが、昔の庶民はこのような生地でも、繕って繕って、ボロボロになるまで
使い尽くして、最後には雑巾にするという、本当に慎ましやかな生活だったんだろうな
と想像しました
そして、それだけでは終わらないのが日本人なのです。
古くなった布を細かく紐状にしたものを緯糸(よこいと)に、丈夫な木綿や麻を経糸(たていと)にして織られた
裂織は皆様もご存じだと思いますが、これって今で言う究極のリサイクルなのではないでしょうか
実は私も以前お店のお客様から裂織のバッグを作って頂きましたが、古い泥染めの大島紬を裂き、古い木綿と合わせて
織られたのを表地に、裏地は絣の着物で丁寧に仕上げて下さいました
それは、使う程に風合いが増し、素朴な中に深い色調で色々な色が混じり合い、とても味わい深いものです。
又、手に馴染んで使いやすく、今ではすっかり私のお気に入りに1つとなっています。
古い布1つでこのような素敵なバッグが作れるのですから、すごい事ですね
現代の布と古布とどちらが好きですか? と尋ねられたら私は迷わず”古布でーす”と答えます
古い布の方が何だかロマンが感じられるし、柄も現代ではみられない面白い物が多いからです。
今日は、古布を語ってしまいましたが、ネットショップでもアンティークのハギレを10枚セットに
して販売しておりますので、ご興味のある方は是非ご覧くださいませ。
ハギレですので面積は小さいですが、本物の絹を味わって、つまみ細工や小物作りにご利用くださいね
- 2017.02.12 Sunday
- ハンドメイド
- 23:29
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- by あかり